竹林(たけばやし)

街の中で見かける森は神社などのために残されたもの以外だと、目立つのが竹林。この竹林はほぼ全てが帰化植物、つまり外国からきたものと考えられています。それでもその歴史は古く日本でも筍(タケノコ)料理が古くから親しまれてきたこと、竹を使った日用品が古来からあることからも大昔から定着していることがわかります。

木材とはまた違いますが建材や家具などにも使われてきた歴史があります。

生育が驚くほど速く、放置しているとあっというまに浸食していくことから懸念もされています。竹は繁殖力が強いうえ、成長が速く地表への日光入射を妨げるため竹藪には他の植物が生えにくくなります。

放置された竹林が荒廃し問題になっている地域が多数あります。竹林も手入れしないと大変です。とはいえ竹の特性上、とにかく堅いため手入れも大変です。すべてノコギリでカットするしか方法はありません。

僕はタケノコ採りも好きなので竹林に入りますが、とにかく危険。まずは傾斜地では足が滑る。これ、竹の葉っぱが原因。実はガラス質を含んでいるため、水を吸い込みにくい。だから腐りにくい(土に戻りにくい)。成長早いから大量に堆積。結果足を取られて転倒します。特に傾斜地の場合滑って落ちていきます。さらに竹が斜めにカットされていた時には刺さります。もうトラップの類と変わりません。おまけに竹の節に水が溜まっていると蚊などが大量発生しています。

京都の綺麗な竹林などはほんとに貴重だということがわかります。

竹の種類は600ほどあるそうです。代表的なものは、マダケ、モウソウチク、ハチク、メダケ。これが建材や竹細工によく使われる竹の種類です。ちなみにタケノコがおいしく市場に出回っているのはモウソウチクです。

最近は前述の竹の浸食を抑制する取り組みとして、木質チップへの転用や建材としての新しい取り組み、チップを敷材に利用することなどが注目されています。





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