森と水のかかわり

人間が生きていくのに欠かせないのが水です。日本は水が豊かな国、これも森のおかげです。森は水が無いと育ちません。おなじく森は水を育てる働きをしています。森林と水はかかわりが深いのです。

森や林の土が水をしみこませ、貯めています。森林の土には、ミミズやダンゴムシなどたくさんの昆虫や目には見えない多数の微生物が活動しています。落ち葉や枯れ枝が落ちて堆積すると、土壌動物である昆虫などがそれを食べ、微生物が分解する過程を経て腐植土化していきます。

腐植土の空間に水は吸い込まれ、その上に被さっている落ち葉の蓄積により日晃からの蒸発を防ぎ、森はたっぷりと水を蓄えておくことができるのです。

水をたくわえた森の土はゆっくりゆっくりと川へ綺麗な水を放出していきます。また森林の土にしみこんだ雨水は、土の中の空間にためこまれながら濾過され、じっくりと時間をかけて、地下へとしみこんでいきます。これが綺麗な地下水になっていきます。

樹木のない更地では、雨が降ると雨水はそのまま地面を伝って流れだしてしまいます。雨が大量に降った時の流水量を「森林」と岩や土が露出して草木がない「裸地」とで比較すると、森林では最も多い時の流水量が裸地の10分の1以下に抑えられたと伝えられています。

森が減少すると水は貯えられることができず、私たちのもとに届かなくなります。森を大切にすることがいのちにつながっています。

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