森と温暖化

森林が地球温暖化防止に役立っているのは、「二酸化炭素を吸収する」機能があるからです。ではどのようなサイクルで地球温暖化防止に役立っているのでしょうか。

地球温暖化の大きな要因の一つに「温室効果ガス」が挙げられます。温暖化への影響が大きいのは空気中のとくに「二酸化炭素」と指摘されています。その過分な二酸化炭素を吸収し酸素へと循環する森林の機能は地球温暖化への抑止力として期待されています。

森林はたくさんの樹木によって構成されていますが、その木の一本一本は自身の成長のために二酸化炭素を一斉に吸収します。樹木が光合成で吸収する二酸化炭素は排出する酸素より多いので、たくさんの樹木が光合成をすればその分、多くの二酸化炭素を吸収することになり、結果的に大気中の二酸化炭素の減少へとつながるのです。

樹木の光合成により大気中の二酸化炭素が吸収され、酸素が排出されることは前述しましたが、樹木が健全に光合成を行うためにはそれをはぐくむ健全な「土壌」が必要となります。

光合成とは樹木が吸収した二酸化炭素の「炭素」部分を有機物、つまり栄養として幹や枝に蓄え、樹木の成長に不要な「酸素」外に放出する、というサイクルになっています。

木の成長に必要な炭素量は大気中の二酸化炭素ばかりではなく、樹木の根元にある土壌から吸収する炭素量も重要です。土壌にある落ち葉や草の根、腐敗した有機物から発生した炭素が土壌に移動し、樹木はそれも栄養源とするのです。

健全な土壌で育った健全な木は、さらなる成長の為により多くの二酸化炭素を吸収するようになるため、木だけでなく土壌も含めた「森林」全体が二酸化炭素を吸収するために役立っているのです。

森林が伐採され燃やされたあと、もともと森だった場所が砂漠などの荒れ地になると、このサイクルからはずれ大幅に二酸化炭素を増やすことになります。結果、温度が上昇し地球全体に悪影響をおよぼします。森を守ることが地球の住環境を整えることになるのです。

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